- さかう
- I
さかう【境ふ】境界をつける。 区切る。II
「大君の~・ひたまふと山守置き守(モ)るといふ山/万葉 950」
さかう【栄ふ】〔ヤ行下二段活用の「さかゆ」がハ行に活用したもの。 中世以降の語〕「さかえる」に同じ。III「千世かけて~・ふる御代こそめでたけれ/狂言・松楪」
さかう【逆ふ】※一※ (動ハ四)(1)さからう。 従わない。「イツモ人ノ言葉ニ~・ウ人ヂャ/日葡」
(2)てむかう。「これは(=今負ケタノハ)誤ち也。 今一度~・ふべし/著聞 10」
(3)快く受けいれられない。 ひっかかる。「忠言耳ニ~・イ, 良薬口ニ苦シ/天草本金句集」
※二※ (動ハ下二)(1)さかだてる。「身に鱗(イロコ)を~・へて土石その身の内に入ることあり/法華義疏(長保四年点)」
(2)さからう。「片言(ヘンゲン)耳に~・ふれば公卿といへどもこれをからむ/平家 4」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.